2009年8月12日水曜日

横長の画面

会社のPCのモニタが横1,920×縦1,080の横長になって、どうすれば横長画面が使いやすくなるかを考えることになった。

24インチ、横1,920ピクセルのモニタを奥行き70cm程度の通常のデスク上で使うと、画面の横方向すべては視野の中心に入らない。人が集中して見ることができる範囲は縦も横も10~20°くらいの視野角の範囲内に限られるようで、この視野角から外れる部分を見ようとすると、大きく目を動かすことになる。これが思考を中断させたり疲労の原因になったりして、見づらいと感じさせると思われた。

文字が主体のアプリケーションでは、文書ウインドウを最大化して横長にすると極めて使いにくい。横40文字×縦40行に配置していた1,600字の文章を、横80文字×縦20行に配置すると一度に全体を把握するのは困難になる。Windowsのウインドウ右上にある最大化ボタンは、役に立たなくなった。ユーザーが設定したウインドウの位置とサイズを記憶・再現する機能が、別途あるとよいと感じる。デスクトップインタフェースを根本的に再考する時期が来ているのではないかとすら感じてしまう。

コマンドを選択する仕組みが、画面の左端または右端に配置できると便利なようだ。AdobeのPhotoshopやIllustratorでは、画面右のパレットを縮小させる必要がなく快適だ。また、これまでのMicrosoft Officeのツールバーは、フリーツールバーとして移動やサイズ変更ができ、カスタマイズも自在なので、横長画面環境に合致している。

因みに、Microsoft Office 2007のリボンインタフェースは、ここでも使えなさぶりを発揮しているようだ。その一方で、iGoogleのインタフェースが先日変更され、タブ選択を画面左側で行うようになったのは、画面の横長化に対応しているような気がする。

複数のアプリケーションを使い分ける際には、画面を横方向にいくつかのブロックに分けて使うようにした。今のところ、左端はデスクトップ用にした。作業中のファイルはデスクトップに保存するという習慣があるためだ。右端はGoogle Desktopのガジェット用にキープ。それほど便利だとは思えないので、ランチャーか何か別のユーティリティを常駐させるかもしれない。中央左と中央右は中心となる作業用。常時起動しているグループウェアや電子辞書は中央右に、エディタやブラウザなどは中央左に、縄張りを分けて表示するようにしている。

今後は、横長画面を快適にするフリーのユーティリティソフトを探索してみたい。