おそらく、仕事というものに真剣に立ち向かうための刺激がほしいからだと思う。現在の仕事が刺激的ではなくなっているのかもしれないし、仕事というものに少し飽きてきたということかもしれない。仕事が好きで、達成感を求めており、仕事で認めらたいと望んでいるのだが、集中力も関心も減退してきていると感じる。ビジネス書でも意識的に読むようにしていないと、ますます仕事に身が入らなくなり、怠惰でだめな人間になってしまいそうなのだ。ドリンク剤のようにビジネス書を求めるわけだ。
で、【脱「でぶスモーカー」の仕事術】を読む。
読む前は、減量や禁煙のようにビジネスでの改善の実行は難しく、それに取り組むための秘訣でも書いてあるのか、と思っていた。もちろんそんな秘訣は書いてなかったわけだが、この本は読んでよかった。組織運営やビジョンに対する考え方が、お復習いとしてよくまとめてある。ビジネスに取り組んでいる著者の真剣さや勢いが伝わる気がして、少し元気が出た。
印象に残った箇所を引用する。
・マネジャーを選定する際、みずからの成長をまず考えるエゴの持ち主ではなく、他人の成長を助けて充実感や満足を覚えるタイプの人を選びましたか? (いいえ!)
・誰かを批判したとき、その相手から「本当にありがとう。そういうことを指摘してもらえてうれしい」と言われたことのある人を選びましたか? (いいえ!)
・マネジャーへの報酬は、グループとして達成したことにもとづいておこないますか、それとも、ビジネスを生み、顧客にサービスした個人の業績にもとづいておこないますか? (両方ですが、個人の業績を重視しています!)
「つまりこういうことですね」と私は言う。「あなたの選んだ人たちは、マネジャーとしての仕事を望まず、マネジャーに必要な資質も示したことがない。そして、マネジャーの仕事以外のことで報酬をもらっている?」これは自分のことだし、自分の会社のマネジャーのことだ。


























